住まい(vivienda o domicilio)は、建物の全体か一部か、形式、サイズ、立地などの特徴によって呼び方が変わります。
私たちはみんなどこかに住んでいます。住まい(vivienda o domicilio)は、建物の全体か一部か、形式、サイズ、立地などの特徴によって呼び方が変わります。このブログでは住居に関連したボキャブラリーについてお話します。
VIVIENDA
Vivienda(住居、住宅)は単に「住むところ」を意味するので、このジャンルのボキャブラリーの中では最もジェネリックな単語です。日常的に住んでいる住居と週末や祝祭日、バケーションを過ごす住居を区別するには、前者を vivienda habitual(自宅)、後者を segunda vivienda(セカンドハウス)と呼びます。
DOMICILIO
一方、domicilio(居所;住所)には「日常的に住んでいる」という意味が含まれています。法律や契約で定められた義務(納税など)を果たすためや権利(投票など)を行使するための所在地特定に使われるのが domicilio です。
HOGAR
Hogar(家庭、わが家)という単語は hoguera(たき火)、つまり fuego(火)からきています。太古の昔から火は人が住む場所と切っても切れないものでした。住居の建物をさすこともあれば、そこに住む家族や一緒に生活している人のグループをさすのにも使える単語です。
CASA
Casa(家、住宅)は人や家族が居所とする平屋または2階建て以上の建物のことです。
例文:
Antes vivía en un piso, pero el año pasado me trasladé a una casa con jardín. (前はマンションに住んでいたけど、去年庭付きの一戸建てに引っ越した)
ところが、casa は vivienda の総称としても使うことができます。なので、たとえ集合住宅の小さな piso(アパート)であっても casa と呼ぶことができます。
例文:
Te invito a comer en mi casa.
(うちに食べにおいでよ)
Casa のいろいろ
Casa con jardín:庭付き一戸建て
Casa adosada:テラスハウス
Casa a los cuatro vientos:周囲にさえぎるものがない家、庭に囲まれた家
Casa de pueblo:田舎の家、村の家
Casa de campo:別荘
など
PISO
Piso は外国人にとって誤解を招きやすい単語かもしれません。スペインで piso は planta(階、フロアー)の同義語でもあり、apartamento や departamento (2階建て以上の集合住宅の各戸)の同義語でもあります。
スペインでは普通 piso というと普段住んでいる住まいをさし、 apartamento は例えば海沿いやスキー場などリゾート立地の、余暇を過ごす目的の住居をさして使われることが多いようです。
他のスペイン語圏の国々では、piso や apartamento のことを departamento といいます。
ワンフロアではなく2階にまたがっている piso や apartamento は dúplex(メゾネット)といいます。
また、都心の非常に狭いコンパクトなアパートは estudio, apartaestudio, microapartamento と呼ばれます。でも、スペインでは多くの人は、特に若い人たちは一人暮らしより、piso や casa を他の人とシェア(compartir)するのを好みます。住戸はシェアしますが、部屋(cuarto o habitación)は自分専用です。
MANSIÓN に注意
日本人が誤解しやすいのが「マンション」です。英語と同じように、スペイン語の mansión も大邸宅(casa suntuosa)のことなので誤解がないよう気をつけましょう。
日本語の「マンション」はスペイン語では edificio de pisos や edificio de apartamentos になります。
大邸宅、豪邸のことをさす、最近よくスペインで使われている単語に casoplón(口語)があります。
外観や大きさに関係なく、庭の付いた家(一戸建て)のことを chalet または chalé ともいいます。
コミュニティ
開発プロジェクトに基づいて造成された複数の住宅から成るコミュニティ、住宅街は urbanización と呼ばれています。Urbanización では通常、住民以外の敷地内への出入りが制限されます。ほぼ同じタイプのマンション数棟で構成された住宅街はおもに complejo(団地型マンション、住宅団地)と呼ばれます。
不良住宅
残念なことですが、大都市の多くには住環境のよくない貧困地区が存在します。住人自らが廃材で建てたようなあばら家、掘っ立て小屋、バラックが軒を連ねていることもあります。このような居住区にある劣悪な住宅のことをスペインでは barraca,chabola と呼んでいます。同じような状態の住居でも、農村部に点在しているものは choza や cabaña と呼ばれます。
その他の住居
人間は世界各地で cuevas (洞窟)に暮らしていた時代がありました。スペイン、特に南スペインには今でも一部、あるいは全体が洞窟の住居があります。その多くは普通の住宅と同じような設備、環境を備えています。
住まいの中で一番心もとないのは tienda de campaña(キャンプ用テント)ではないでしょうか。山の中や、camping(キャンプ場)の区画内に張って使うものですが、キャンプ場では autocaravanas(キャンピングカー)や bungalós(バンガロー)とスペースを共有します。
Otras expresiones útiles para hablar de la vivienda son:
住居に関連したその他の表現
Vivienda en propiedad:持ち家
Vivienda de alquiler:賃貸住宅
Vivienda de renta libre:自由価格物件。民間が供給するので、価格が市場に連動します。
Vivienda de protección oficial:公的物件。略して VPO。低所得者のために市場価格より安く価格設定された不動産物件のことです。
Covivienda o vivienda colaborativa:コレクティブハウジング、コ・ハウジング、共住。
Compartir piso:アパートをシェアする
Conviviente:同居人
Infravivienda:不良住宅。状態が非常に悪く、居住に適さない住宅をいいいます。
Barraquismo:バラック街、貧困地区のこと。
Barraquismo vertical:都会の貧困層が、廃材などで建てたあばら屋(平屋)から高い建物(集合住宅)に移り、縦方向にバラック街を形成することになった社会現象をいいます。
Emergencia habitacional:住宅難民問題。経済的理由、火事、自然災害等で住居を失った、あるいは失う寸前の状態や、居住に適さない場所に住んでいる状態のことです。
Deshaucio:強制退去
Okupa:自分に法律上の権利がない空き家に住み着くこと。住み着く人。
Sintecho:ホームレス(人)
Sinhogarismo:ホームレス(状態)
(2021年11月現在の情報に基づきます)
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